19歳の5月、私は入院することになった。検査の結果、難病だった。
これから長い付き合いになる。共に生きなければならない。
難病と告げられた日の夜は泣いた。目が腫れて熱っぽくなるほど泣き続けた。
消灯前に様子を見に来てくれた主治医に「昨日までの自分と全然変わっちゃった気がする。。。」と、ボロボロ泣きながら言ったのを覚えている。
幸い命に直結するものではなかったが、辛い闘病が始まった。
症状を抑えるために強い薬も使われた。免疫力が低下してしまうから、人がいる売店などに行くことは禁止。カーテンを閉めて直射日光に当たらないように、そんな日々が続いた。
入院生活2ヵ月が経ったある日。
これまで行動範囲が部屋とトイレだけだった私に、主治医から「屋上の日陰なら」という条件で外出許可が下りた。
久しぶりの外の世界!「いいんですか?!」きっと私の瞳はキラキラしていたはずだ✨
わくわくしながら昼食を済ませ。午後、いよいよエレベーターに乗り屋上を目指した。
エレベーターを降りてから屋上の入口までは最後階段だった。あと少し、、ところがである!!
2ヵ月の闘病で私の筋力は予想を遥かに超えて衰えていた。
19歳の体力でもこんなに落ちるのものか!階段が登れない💦
手すりにしがみつくように一段一段気を付けながら一生懸命に階段を上った。
やっとの思いで屋上の扉に到着。はぁ~~、疲れた。
少々重い扉を開け、いざ外の世界へ✨
あーーー眩しい。ずっとカーテンの部屋にいたから、眩しすぎて目が開けられなかった。
両手で目を覆ったまま日陰に腰掛けた。はぁーーーー、なんて風が気持ちいいんだろう✨
こんな感覚初めてだった。
ゆっくり時間をかけて目を開けていく。この日は7月、よく晴れた日だった。
キレイな水色に真っ白い雲が少しだけある。空がこんなにキレイだなんて、、涙がこぼれた。
今まで当たり前で何とも思わなかった事が、すごく幸せに感じた。
「(難病と共に)頑張ってみよう」そう思った。
あなたの「人生を変えた出来事」は何ですか?
このブログが何かに気づくきっかけになったら嬉しいです。
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