中学3年生、家庭環境に苦しむ私を救ってくれたある夫婦と恩師【前編】

アダルトチルドレン

私が小学3年生くらいだっただろうか、まだ家族が普通に仲良く暮らしていた頃、父の趣味からある夫婦との出会いがあった。
私の両親より5歳くらい年上、夫婦2人で仲良くラーメン屋を営むおじさん、おばさんだった。
夫婦に子供はいない、だから私・妹・弟の3人をとても可愛がってくれた。
休日はみんなでよく海に遊びに行ったりした。家族で旅行に行くときも、おじさんおばさんを含め家族だった。

時は流れ、両親の不仲から家庭環境が悪くなってからも、おじさんおばさんは私たち子供のことを気にかけ、夜家に来てくれることもあった。今みたいにスマホなんてない時代だ。電話じゃなく、会いにきて話を聞いてくれる、それがすごく心の救いになっていた。

そしてもう一人、私を救ってくれたのは担任の先生だった。
学年主任でもあり、美術を教える優しくも頼れる先生だった。

中学3年生、進路につながる学力テスト。私は学年20位→100位に分かりやすく転落した。
おかげですぐさま先生に呼び出された。

放課後の応接室。
先生は優しく問いかけてくれた。
私はしばらく何も言えず、、目には今にもこぼれ落ちそうに涙がいっぱいだった。

学校では気を張って、我慢して我慢して我慢していた私の緊張の糸が切れた。
涙がボロボロこぼれた、ボロボロ泣きながら、家庭内のどうしようもなく辛い状況を先生に話した。先生は私の話を途中で止めることなく、最後までずっと聞いてくれていた。

他にどんな会話をしたのか泣き過ぎて覚えていない。でも一つだけ覚えている先生の言葉がある。
「今辛い分、必ず幸せになれる時が来るから」力強く励ましてくれた先生も、泣いていた。

自分のことを気にかけてくれる人がいる、話を聞いてくれる人がいる。
それだけで救われるのだ。「消えてしまいたい」と思う気持ちが、少し薄まるのだ。

後編に続く。。



コメント

タイトルとURLをコピーしました